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黒澤明の夢が正夢になろうとは。。。

震災から原発事故の顛末を見るにつけ、祖国指導者層の腐り具合、壊れ具合を見せつけられ、深く鬱々とした気分になっています。祖国がこれほどまでにダメになっているという現実を受容しなければならないのはつくづくつらい事です。

ブログを書く気がおきないでいたところに、ブログ「木霊の宿る町」に紹介されていた映画に驚きました。それで私の気持ちを代弁させます。

黒澤明監督の「夢」という映画が1990年、21年前に公開されました。黒沢明が見た8つの夢を映画化したものです。その当時、私が見たとしても意味をよく解らなかったものがあったと思います。今なら、どれもこれも大変、よくわかります。日本の病巣をこれほど深くえぐり出し、心配していたのだと思いました。

その中から、原発事故の顛末を予言した「赤富士」を貼付けます。被災地のまっただ中におられる方には視聴をお勧めしません。原発事故が現実となった中、あまりに刺激が強過ぎます。むしろ、被災地から離れた人々に見ていただきたいと願います。他人事にしてはいけないのです。私の気持ちは劇中のお母さんの気持ちと同じです。

前後に数秒、原作に無関係のアニメがありますが、飛ばして下さい。


警告を意図した映画とは異なり、現在進行形のフクシマは子ども達を、人々を救い出すことができます。政府、権力筋、地方自治体、教育機関は思い改めて住民を避難、地域除染を行ない、厳格に食品の安全を守って欲しいと思います。そのまま被爆させっ放しは人道に反する大犯罪だと思います。

これで、もし、被爆者に癌その他の疾患が多発する数年後に国民偕保険が大きく毀損されていたとしたら、それこそ悪夢です。このままの政府方針だと社会福祉抑制、医療自由化、混合診療解禁にも邁進してくるでしょうから、その点でも非常に心配です。
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ずっとウソだったんだぜ

福島第一原発事故がレベル7に分類された。事故直後から数日のうちに大量の放射性物質が放出されていたのだそうだ。こんな大事な事をひと月もしてから発表するなんて、絶句するしかない。なんという人命軽視な政府、東電なのだろう。

こういう人達に原発を運営させてちゃいけないよ。私は技術的、使用済み核燃料問題の点から、基本的に原発には反対なのだが、そのような問題を議論する以前の問題として、自民党時代から続く原発を扱う人々の道徳や質が悪すぎる。どんな科学技術もそれを使う人間しだいで有用にも有害にもなる。技術論、エネルギー論の前に、政府の質として原発を扱う資格がない。

原発に警笛を鳴らし続けてきた京都大学の小出先生のラジオインタビューをどうぞ。レベル7にいたるまでの政府対応の犯してきた失態の意味がよくわかる。

いまからでも、一刻でも早く、住民の退避と生活保障を。子ども達の疎開を早く。すべてが遅すぎる。

ゲンパツ、ダメ、ゼッタイ!

原発 やめますか? それとも故郷(国)を捨てますか?


福島原発事故とそれ以前のいきさつを調べるほどに、そしてこの度の東電と政府の事後処理を目の当たりにするほどにうんざりしてくる。

私はもともと消極的、原発反対であった。

使用済み核燃料、放射性廃棄物の問題が解決する見込みなどありそうにないから。何百年も保存管理しなくてはならないなんて、可能だと思いますか?100年建築だって怪しいのに。現に福島の一時保管の使用済み核燃料で証明されたように、使用済み燃料保管ですら大事故を起こしたのだ。未来に汚物を押し付けて、自分の生存中の享楽を得るなんて、将来の日本に対して無責任であり、正しい考えとは思えなかった。

加えて、ひとたび大事故をおこせば、周辺住民に甚大な健康被害をあたえるばかりでなく、深刻な環境汚染、海洋汚染をおこし、豊穣な国土を失うことを懸念していた。

とはいえ、どんどんずさんな小さい事故が増えてきた気がしていたにもかかわらず、積極的に原発反対運動に参加することはなかった。安全や”クリーン”をことさらうたう宣伝をみるたびに、そんなはずねぇだろうと眉をひそめつつも、しょうがないのかな、と長い物に巻かれる日和見だった。ちょっと後悔。しかし、多くの識者は同様だったと思う。

しかし、今、福島原発の事故に対して、自分の芸能人生命をかけて反対を表明する若者達が現れた。そして、本日、日本で若者達主導の脱原発デモが行なわれる。私もこれまで、日和見を通してきたが、考えを表に出さなくてはいけないと思うようになった。若い人達、力の弱い人達のためにも小さい力を集めて大きく育てなくてはならない。それはこれまでゲンパツに目をつぶり、贅沢を享受してきた壮年、高齢者のつぐないであり、未来への責任ではないだろうか?

今回の脱原発運動は真の民主主義を、穏健で従順な一般日本人達が勝ち取る第一歩へつながることを期待したい。

原発へNoを突きつけよう。

民意をしめし、原発をとめ、電力が足りなくなるとするなら、それをどう手だてするのかを考えるのが国の仕事であろう。民主主義国家であるとするなら、国民の大勢が拒否した民意をくんで運営がなされるべきだ。けっして一部の強欲な資本家や既得権益層が中心の国家運営であっていいはずがない。

仮に、原発全廃で次世代電力を加えたとしても電力が足りなくなるとするのなら、私は得られる電力とエネルギーに応じた生活設計をするので、一向にかまわない。美しく豊穣な国土と海さえあれば、日本人は食べていけるのだ。なにを心配する必要があろう。

日本の原発政策は麻薬に似ている。貧困な地域が原発を受け入れ、補助金に依存し、ますます地域産業が衰退し、さらに原発を受け入れざる得なくなるという構図。危険な原発労働にも依存してしまい、抜けられなくなってしまう。

しかし、今やこの構図は日本人全てにあてはまる。次世代に大量の放射性廃棄物を残したり、重大な副作用があるにもかかわらず、原発の作った大量の電気で快楽を享受するあまり、考えることを止めてしまった日本。ゲンパツ麻薬に溺れた日本。気づいた時にはフクシマになってしまった。周辺の豊穣な大地、山河、美しい水、安全な空気、豊穣な海が失われてしまった。こうなってまで、まだ、贅沢な生活を望みたいかい?

たった一か所の大事故で日本は物理的にも経済的にも世界への信用においても瀕死の重傷を負ってしまった。さらに、一か所でも類似の事故が起きたら立ち上がれないのじゃなかろうか。全国に55個所も原発があるのだ。こう考えると狂気の沙汰だ。さらに下北の大間にはプルトニウムを多く含むMOX燃料だけの原発を作るという。下北は私の故郷だ。頼むから止めてくれ。国の考えはわかっている。事故が起きたら、下北の根元で全ての交通をとめ、下北という大地を捨ててしまうにきまってる。あそこでこの度のような事故が起きたら津軽海峡から噴火湾、北海道太平洋沿岸の漁業は死んでしまう。

つまり、フクシマダイイチでよごされた本州北側太平洋岸に加え、北海道太平洋側までやられることになる。日本人がうまい海産物を食えたのはここらの海のおかげなんだよ。

そして、この度の事故ではっきりしたことは政府にこのような事故に対する国民への対策がなかったということだ。あまりに自明のことだったが、日本はソ連と違い、国土がないのだ。ひとたび、このような大事故が起きてしまえば、周辺住民を逃がす土地もなければ、代替する水も食料もなくなってしまう。事故が起きてしまえば、せいぜい、安心を吹聴し、気分をなだめるのが関の山だったのだ。原発大事故は責任をとれるはずがないのだ。そういうこともはっきりした。

ならば、なおさらゲンパツなど続けてはならない。

さらに、原発下請け労働者の問題もこのさい、はっきりさせ、健全な運営を確認すべきだと思う。以下の放送はイギリスで放映されたドキュメントだ。日本では放映されなかった。いかに地域の一次産業労働者や貧困労働者により原発の運営がいびつに支えられてきたかがわかる。

この放送で、明通寺の住職は言う。「沈黙を金で買われている姿。原発を受け入れている地域では民主主義が破壊されている悲しい現実」

ある労働者は「労働者を品物のような扱いをして使い捨て、切り捨て、なりふりかまわない。日本の国は豊かな国だ、先進国だ、民主主義だなんていっているけどね、まったく絵に描いた餅だと思いますよ。」

フクシマで露見されたことそのままだ。沈黙を金で買うだけでは無く、金のためにウソをついたり、情報を隠蔽する識者、学者、東電、政府。労働者だけではない、国民の生活や、労働力、命だって、彼らの稼ぎを得るための品物のような扱いなのだ。今や一般国民すべてが大なり小なりゲンパツ労働者と似た境遇だ。享楽にあずかり、気づきにくいことではあったけれど。

いま、ここで多くの日本人が目覚め、国民を稼ぎを絞りあげる品物のように扱ってきた政財官界から真の民主主義を勝ち取らなくては、また、原発事故は起きるだろう。あまりに国の土台が腐りすぎて、絶望に近いものを感じるが、経済界にだって、政官界にだって、埋没した良心ある人はいるはずなのだ。声を出せないだけだと信じたい。多くの人が声を挙げれば彼らが働きやすくなるはずだ。そこに希望を託したい。








斉藤和義

「ずっとウソだった(daichiazuma)」

『ずっとウソだった』

この国を歩けば、原発が54基
教科書もCMも言ってたよ、安全です。

俺たちを騙して、言い訳は「想定外」
懐かしいあの空、くすぐったい黒い雨。

ずっとウソだったんだぜ
やっぱ、ばれてしまったな
ホント、ウソだったんだぜ
原子力は安全です。

ずっとウソだったんだぜ
ほうれん草食いてえな
ホント、ウソだったんだぜ
気づいてたろ、この事態。

風に舞う放射能はもう止められない

何人が被曝すれば気がついてくれるの?
この国の政府。

この街を離れて、うまい水見つけたかい?

教えてよ!
やっぱいいや…

もうどこも逃げ場はない。

ずっとクソだったんだぜ
東電も、北電も、中電も、九電も
もう夢ばかり見てないけど、

ずっと、クソだったんだぜ

それでも続ける気だ

ホント、クソだったんだぜ

何かがしたいこの気持ち

ずっと、ウソだったんだぜ

ホント、クソだったんだぜ


山本太郎君のTweet。

原発発言やリツイートはCHECKされ必ず仕事干される、お前がその事に触れられぬ事は皆判ってくれる。二週以上前から母は僕に釘をさし続けた。日雇い労働役者稼業明日から干されてどう生きてく?だからって黙ってテロ国家日本の片棒担げぬ。親不孝許せm(__)m日曜高円寺行くのも許してチョ

若者に負けてられない。若者や子ども達のために。

チェルノブイリの教訓。見ようとしなければ見えてこないものがある。

田原総一郎が司会する朝生テレビで津波の被害は甚大なのに原発事故で大騒ぎし過ぎとも受け取れる発言をした女性がいた。

このごろ、識者と呼ばれる人々に足し算やかけ算ができなかったりする方が多いのはどうしたものだろうか。原発被曝の問題は自然災害による目に見える被災者に加えて、さらにすぐには見えないが、5年以上のちに現れる被害者を救おうという問題ではないか。つまり、地震、津波災害の被災者に比べて原発被災者は死亡者も出ていないし、軽いのに大騒ぎし過ぎだ、という人々は全く未来予想をするつもりもないし、自分の目に見えないもの以外、見る気はないし見たくもない、とする態度であきれるばかりだ。

チェルノブイリという教訓が彼らに残っているものは”原子力を平和利用させたい"IAEAの公式データで、思ったよりも放射能の影響は少ない、という程度だったようだ。

天災による被災者は誠にお気の毒だったが、福島原発事故による公害は放射能という敵をきちんと知って、対処すれば被害を防げるのだ。無用な放射線物質の摂取を避ける、放射能からできるだけ距離をとる。今は闇雲に安心させようとするよりも、住民の安全に尽くして欲しい。

チェルノブイリ事故の実態はやはり統計学の壁に阻まれ、なかなか学問的な評価に出てこないようだ。しかし、統計や公衆衛生学が厳しい条件設定のもと、普遍的な全体像を見つけようとするものに対して、臨床は個々の人々を診て状況証拠を積み重ねていくことから、実態を把握していくものだ。その点で、これまでチェルノブイリの医療に尽力されてきた日本人研究者からの報告こそ実態を示しているように思える。これまでの臨床報告の積み重ねがIAEAの統計評価を塗り替える日はいつか来ようが、まだ10年以上はかかりそうだ。事故から20年たっても、まだ、公害は進行中なのだ。長い年数は統計的評価をも困難にしているだけなのだ。

チェルノブイリの経過を見るにつけ水俣病発見、認定までの紆余曲折が重ね合わされる。メチル水銀という測定できる物質でさえ、その公害認定までの道のりは非常に険しかった。統計学の学問的な評価に耐えないなどの理由やチッソという大企業を相手にした戦いがどれほど困難だったか、まるでその当時の出来事を目の当たりにし始めているようだ。水俣の時もある大学の学者達が狂言回しのように踊る。まるでデジャビューだ。しかし、水俣病の認定にいたる歩みも症例報告という現場からのデータの積み重ねだった。その点でチェルノブイリ、つまり放射能公害は水俣と違って、特異的な症状で現れないからたちが悪い。放射能公害を認めたくない人々には先天障害とか、他の原因による発癌が疑われるとか、他疾患の中に埋没させやすい。

今、また、同じ愚が繰り返されつつあるように見え、とても心配だ。

放射能の公害は始まったばかり。長丁場になるだろう。可能な限り放射線物質を摂取しない。東電福島原発や高い放射能汚染地域からできるだけはなれるなど、自衛が大事だ。









低線量放射線障害をかんがえる

毎日、東京電力福島第一発電所の原発災害を見守る日々が続きます。家族、友人、津波被災者の皆さんのことを思うと気が気ではありません。

なかでも、このごろの放射能汚染にまつわる数々の報道、解説員、有名人、財界人、政治家の発言、放言などを見るにつけ、あまりのクレージーさに目の前がクラクラする思いです。
 
医療従事者がx線を撮る時には必ず、鉛の窓の後ろに隠れて撮ります。そうでない、ポータブル撮影ではできるだけ、対象から離れて撮影し、技師さんは生殖器や甲状腺を鉛の服で防御します。それくらい、たかだか一回、50マイクロシーベルトの単純撮影でも注意をします。

研究所での核種を使った実験所では厳しい指導員のもと、出入りで靴を履き替え、服を着替え、入室。退室時には手を洗い、核種を室外へ持ち出さぬよう、それはそれは緊張したものでした。その扱う核種の放射線量なんて、x線に比較しても、本当に微々たるものでしたが。

それくらい、医療従事者は日頃から、放射線、放射線物質を緊張した気持ちで取り扱っています。

それが、放射線管理区域基準を超える放射線量が降りそそいでいても「ただちに健康に害はない」とか、洗ったホウレンソウから大量の放射線物質の残留が見つかっても、「例え食べてもただちに害はないが廃棄」とか、「日本の残留基準値は厳しすぎる。」などの発言が政治家から出るにつけ、そりゃ、思考回路が違うのじゃないか、枝野さん、岡田さんと叫びたくもなります。

おそらく、農家の救済を考えておられるのでしょうが、だからといって、基準を緩めて原発の2次被害者を生む可能性のある基準値緩和には抵抗があります。むしろ、広大な肥沃な農地に深刻な放射能汚染を引き起こしたことを正しく調査、認識し、東電および政府で農家を救済するのが筋ではないでしょうか。また、基準値は農家の被害認定にもかかわることでしょうから、あまりに広大な汚染だから基準値を緩和やむなし、とするのは穿った見方をされてもしかたないでしょうし、汚染の被害を消費者につけまわすと受け取られても仕方ないでしょう。さらに、基準値緩和をすれば疑心暗鬼をよび、いらぬ買い控えを呼び込むことでしょう。

第一義的に汚染した食品を買わぬ消費者が悪いのではなくて、汚染させた東電が悪いはずです。そこをぼやかす報道はいったいなんなのでしょう。

それにしても、こんなに日本人って放射能に鈍感だったっけ?いや、そんなはずはなくて、国、おもだった報道が努めて、平静を装えるようにわざと軽めに報道しているのだ、と善意に解釈しなくてはとても心の平静を保てぬほどの報道内容で驚きです。


しかし、どんなに放射線物質を安全だと思いたくとも、癌原物質に違いはなく、摂取したり吸引したりしない方がよいに決まってます。報道でめにつくのが、タバコの方が有害など、他との比較です。そうではなく、それまでの生活環境にもとづく癌になる危険度にあらたに危険性が上乗せされるのだという認識の方が重要だと思います。

そういうことだから、基準値を多少超えた食品でもほとんど癌にならないなどと解説するよりも、タバコをやめよ、焦げた物は控えろ、などの摂取を控えられる癌原物質を控える啓蒙を進める方が重要ではないでしょうか。

確かに、これまで報道された食物汚染、水汚染程度でただちに癌になるはずはなく、女性、妊婦、子ども、若者以外はほとんど害が無さそうです。

しかし、この状態が何ヶ月も何年も続くとなればはなしは別です。東電もようやく、事故解決まで年単位を要すると認めました。となれば、現在は汚染物質との戦いのほんの入り口とも言えるはずです。入り口のうちから、放射能汚染に対して、人体に影響がないなどと軽々しく言うべきではありません。できるだけ、摂取を控えさせる方が適切じゃないかと思います。

今後、放射能汚染地域の調査がすすみ、住民、国民は低線量放射線の被害に注意しながら生活することになるのでしょう。

しかし、この内部被曝を主とする低線量放射線障害による発癌の統計については不明な点も多いようです。確実なのは小児から若者の甲状腺癌が増加するということ。なので、ヨード剤の予防服用は非常に重要です。その他の癌との関係を示すデーターは極めて希有な事象ゆえにデーターが限られ、はっきりした物が言いにくいように思えます。

たとえば、チェルノブイリ原発事故の「死者の数」と想像力 今中哲二 (京都大学原子炉実験所、原子力工学)によるとチェルノブイリでの放射線被曝による死者数が全部で4000人とWHO、IAEA等の関係機関の研究で報告されたとありますが、実情を反映していない疑念が拭えなさそうです。

それにしてもその母集団が事故処理作業者20万人を含む高度汚染地帯の60万人を対象にし、4000人の癌死予測ですから事故に基づく癌死率予測、0.7%となります。しかし、これでは低濃度汚染地帯の影響がわかりません。

また、当時のソビエトでどれだけ正確な追跡調査が可能であったかはわかりません。一方で、ロシアの科学者アレクセイ・ヤブロコフ博士は「放射能被害を過小評価」していると、福島原発事故での対応に警告しております。「放射能被害を過小評価」 ロシアの科学者 福島原発を懸念
彼によると「チェルノブイリ事故の最終的な死者の推定について、国際原子力機関(IAEA)は「最大9千人」としているが、ばかげている。私の調査では100万人近くになり、放射能の影響は7世代に及ぶ。」としています。

どちらが実態なのでしょうか?統計というのは調査が及ばない物を反映しません。拾い上げなければ、なかったことと同じにされてしまいます。

放射線被曝による発癌は理論値である程度の予測はできるようですが、内部被曝は個人の放射性耐性もからみ、とくに、低線量放射線障害による発癌の証明はなかなか困難でしょう。妊婦、子ども、若者は残りの人生を考えても注意すべきだろうし、癌家系の方々も注意すべきでしょう。結局、癌になってしまってから、事故との因果関係を証明しようとしても無理でしょう。だからこそ、できるだけ、摂取をさけるように指導して欲しいと思います。

さて、低線量放射線障害による発癌予測は正確な統計でなければ本当の物が見えてこない、とおもうのです。先ほどの今中先生の報告でスウェーデンの論文を引用されています。多くの国では大規模な追跡調査がなかなか難しいのですが、スウェーデンは国民背番号制であり、追跡調査が容易で、非常に疫学調査がしやすい強みがあります。

一部引用

スウェーデンで癌が増えている
チェルノブイリ からの放射能で汚染されたスウェーデン中部 北部地域を、セシウム137の地表汚染レベルで6つに区分し、114万人の住民を調査対象に選んだ。1988年から1996の間に2万2409件のガンが発生し、汚染レベル別のガン発生率を比較したところ、汚染レベルとともに統計的に有意なガン増加が認められた。観察されたガン発生の過剰相対リスクは、セシウム137汚染100kBq/m2当り0.11(95%信頼区間:0.03-0.20)である。ガン増加の原因が放射能 汚染であったとすると、観察されたガンのうち849件がチェルノブイリからの汚染によるものと見積もられている。

引用終わり。
つまり、セシウム137汚染100kBq/m2当り0.11倍、過剰に発生リスクが上昇することを意味します。私にはかなりな上乗せに思えます。


ちなみに原著論文はこちら
Increase of regional total cancer incidence in north Sweden due to the Chernobyl accident?2004

Increased incidence of malignancies in Sweden after the Chernobyl accident--a promoting effect?2006


このチェルノブイリを引き合いに出し、「甲状腺がんだけ注意していれば良い」とか(そんな軽はずみに言うなよ)、「実際には内部被曝は有意な害を示していない」とか「日本人の半分はがんで死ぬのだから放射能被害の影響は極わずか」とか朝生TVその他で発言される方もおりますが、統計の取り方の難しさを考えれば、そう言いきってはいけないでしょう。確かに、日本人の半分は結果としてがんで死にますが、多くは老人になってから急速に癌が増える訳です。それが、この度の事故で癌年齢が早くなることになれば、それは非常に問題だと思うのです。それは、きちんと統計を取らなくてはわからないことですが。

この度の原発災害にあたり、放射能汚染地帯をしらべ、住民を登録し、追跡調査を行なうのが低線量放射線障害を正確に評価するために非常に重要だと思います。また、被曝によると思われる癌患者の保証を行なうためにも、疫学統計をとれる体勢を整えるべきではないでしょうか。関係都県の公衆衛生教室で連携して行なえないものでしょうか。

いま、国民が最も恐れているのはこんなことじゃないでしょうか?

あるtwittから

memeomimi

「原発は危険」っていうと「原発は安全」っていう。
「放射線漏れた」っていうと 「健康には影響ない」っていう。そうして、あとで大変になって、
「病気になった」っていうと 「関係ない」っていう。
夢でしょうか、 いいえ、現実です。

事故を起こしたあとはきちんとフォローをよろしくお願いします。できれば統計調査フォローを東電と国から独立した医学会でできないものであろうか。
プロフィール

ドクトル硝子

Author:ドクトル硝子
2007年よりスウェーデンで働いています。趣味はカーリングとウインドサーフィン、そして旅。のんびり、まっすぐ、仲良く生きるのが好きです。Lagomとはスウェーデン語で”程よい加減””中庸”な感じ。程よい生き方ってなんでしょう?
Välkommen hos Doktor Glass blog. Jag är japansk som jobbar i Sverige. Jag skulle kunna skriva om japansk ämne på svenska. Jag letar efter ett lagom liv. Jag gillar mycket om glass (o^。^o).

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