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エジプト政変に思う

エジプトの政変で、2009年4月にエジプトへ旅行した時のことを思い出した。

エジプトでリゾートしてみた。

ハルガダという紅海のリゾート地へ太陽を求めて行ったのだ。この時、ルクソールへバスで半日観光したのだが、リゾートエリアを抜けて、普通の人々の暮らしぶりを見ることができた。

正直、リゾートしていてごめんなさい、と心の中でつぶやかざる得ない光景がいくつもあったのだ。

ルクソールへ向かう途中は広大な砂漠しか無い。民家もほとんど見えない中、ブルカを全身にまとい、裸足でとぼとぼ歩く婦人。その脇を観光バスの列が通って行く。

休憩所ではどこからともなくひどく汚れた民族衣装をまとった農民達が家畜やラクダをつれてきて、写真撮影で小金を稼ぎに来た。その汚れた衣装や老人のガサガサにひび割れた上に、ひどく汚れた手と深い皺の刻まれた顔に胸が痛んだ。

王家の谷では墓守達が行く先ざきでバクシーシというお恵みを求めてきた。どの人達も同様にひどく不潔な身なりだった。たった100円で大喜びされ、戸惑った。逆に、100円の持ち合わせがなく、払えなかった時に絶望された表情も忘れられない。

村々の暮らしは紀元前かと思われるほど原始的で、ロバが行き交い、みな裸足で歩いていた。仕事が無いのか、昼間から若者がブラブラしていた。そんな中、至る所にムバラク大統領の肖像画が不釣り合いに飾られていた。

ナイル川を渡ったところで、物売り達がよってきた。その中に、小学2年の息子と同い年くらいの少年が、息子に赤い花一輪を手渡すように突き出してきた。それをとまどいながら受け取ろうとした息子の手をさえぎり、その場から引き離さなくてはならなかったときの切なさを、今、思い出している。あの子はどんな生活をし、どんな気持ちで物乞いをさせられているのかを思うとつらかった。

エジプト旅行は食あたりの覚悟無しではできない。どんなに注意をしているつもりでも多くの旅行者が食あたりになる。その原因の一つに汚いお金が疑われている。エジプトの紙幣はみんな触るのもためらわれるほど汚い。しわくちゃで、汗が染み付き、触ると油がにじんでくるかのようなしっとりした感じがあるほど汚い。

それほどまでに市井の暮らしは貧乏だったのだ。

ゆえに、今回の政変は感覚として理解できる。

私はエジプトのムバラク政権が独裁で、秘密警察と軍を用いた圧政を引いていたなど、考えたことも無かった。実に無知だったな。

アメリカ、イスラエル寄りの、中東としては不思議な立ち位置だった政権が倒れようとしている。アメリカっちゅう国はデモクラシーを声高に中国には唱える癖に、アメリカの国益にかなう国ならばその国体はどうでも良いという節操のない国だというのがエジプトの例でもよくわかる。

したがってほにゃらら王国が独裁国家になり、秘密警察が跋扈し、オイコラ国家に成り果て、貧富の差がどれだけ激しくなり、多くのほにゃらら国民が飢えようと、アメリカに都合の良い政府なら、そのまま放置だろう。エジプトやチュニジアのように行き着く所まで落ちて、そこから這い上がるのは大変だ。そうなる前に流れを押しとどめられれば良いのだが。こればっかりは国民自身の自覚と覚悟によるわけだ。今のところは、まだまだ、危機感が薄いようで心配だ。

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ドクトル硝子

Author:ドクトル硝子
2007年よりスウェーデンで働いています。趣味はカーリングとウインドサーフィン、そして旅。のんびり、まっすぐ、仲良く生きるのが好きです。Lagomとはスウェーデン語で”程よい加減””中庸”な感じ。程よい生き方ってなんでしょう?
Välkommen hos Doktor Glass blog. Jag är japansk som jobbar i Sverige. Jag skulle kunna skriva om japansk ämne på svenska. Jag letar efter ett lagom liv. Jag gillar mycket om glass (o^。^o).

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