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見えないものが恐いのだ2。失われた日本の信用。

今日、職場でビヨルク先生が冗談で「お、日本人だ2m離れなきゃ」と笑いながらおちゃらけられた。もちろん、ジョークである。私とビヨルクの仲に信頼関係があるので許されるジョーク。しかし、このジョークの意味は深刻だ。日本人がさらされているであろう体内被曝の危険性は世界中では衆知のことであろう。つまり、今後、日本人は放射性物質を体内に持ち歩いているから近寄るな、という恐ろしい反応が待ち受けてやいないかと思うと憂うつになる。

見えないものはどこの国の人だって恐いのだ。

もっと恐ろしいのはこれまで政府、東電、保安院、主要マスコミが行ってきた情報の隠蔽、ごまかしによる信用失墜である。自国民を守らない日本、救助隊を守らない日本、放射性物質を海外にまき散らすかもしれないのに重要情報をうやむやにする日本。最も重要だった事故から数日の日本のひどい対応は諸外国を憤慨させた。

日本は誠実な日本人、正直で勤勉な日本人という信用ブランドを長年かけて築き上げてきた。その信用ブランドがどれほどすごい物かは海外に住むとすぐわかる。他の人種とは明らかに異なる安心感を日本人ということだけで与えられたのだ。

日本の製品だって、その信用は誠実な商売と壊れない製品と誠実なアフターケアで作られたはずだ。

その、戦後、長い間に築き上げてきた大きな、大きな日本の信用が、この度の原発事故における政府、東電、保安院、主要マスコミの不誠実な仕事ぶりで失われていくのが非常に悔しい。

この失われた信用を取戻すのは、どれほど大変なことか。今後、日本人は情報を隠蔽し、ごまかし、放射能をまき散らした民族としての汚名を背負いながら、海外で仕事をしなくてはならないのだ。

信用失墜という見えないものが恐いのだ。

米“放射能パニック”隠蔽政府にヒラリー激怒「信用できない」3月18日


一部抜粋

東京電力福島第1原発の事故を受け、米国内で「反日感情」が高まりつつある。東日本大震災直後は同情も多かったが、菅直人政権の原発危機への対応のひどさに、ヒラリー国務長官までが「日本は信用できない」と激怒。

米国在住のジャーナリストは「ホワイトハウスや議会で連日、日本の原発危機に関する会議や公聴会が開かれているが、『日本政府や東電は情報を隠蔽している』『混乱して無政府状態』といった反応ばかり。かなり緊迫している。これを放置すると、反日感情がさらに高まる」と警告する。

 事故発生直後、米政府は原子炉冷却に関する技術的支援を申し入れた。ところが、原子炉の廃炉を前提とした提案だったため、日本政府は「時期尚早だ」と受け入れなかったという。

 その後も、米政府は外交ルートを通じて、「第1原発は大丈夫なのか?」「本当のことを教えてくれ」と打診したが、日本外務省は首相官邸の指示もあり、「適時適切に対応している」とお役所答弁。ところが、第1原発の危機は日に日に深刻化し、水素爆発や放射性物質漏れが発覚した。

抜粋終わり。

私は日米関係で一部誤解していたことをこの度の事件で認識した。日本はいつもアメリカに従う属国のような運命かと疑っていたのだが、そうじゃなかった。日本の見えない所にアメリカを隠れ蓑に不当な権益を吸い上げるやつがいるのだとわかった。その権益に害が及びそうになるとアメリカの要求でさえ突っぱねる連中がいるのだ。きっと沖縄の基地問題もそうだろう。アメリカはグアムへ基地集約を決めているのに、沖縄へ基地をおき続けてくれという連中はこの度の原発事故から透けて見える連中と類似なのだろう。

アメリカも強引なところはあるが、本当に悪いのは日本システムに内蔵された、見えない人々なのだ。日本人自身がこの強固で自己中心的な日本を私物化しているシステムを壊し、日本の庶民のために働いてくれる政府を築き上げなくてはならない。遠い道のりに見えるが、この原発事故を起爆剤とし、日本人は怒りと共に政治に真剣に向き合わなくてはならないと思う。

「万事うまくいっている、はもう信じない」

抜粋

欧州のメディアも辛らつだ。仏主要紙のルモンド電子版は3月16日、東京電力の企業体質を取り上げた。電力業界最大手で、世界的にも最も安いとされる電気料金を実現するなど実力を誇っていた東電が、福島第1で起きた一連の事故の対応は「みじめな例」と手厳しい。情報収集が後手に回り、情報開示も遅れ、記者会見で不手際を見せた末に菅直人首相から「一体どうなっているんだ」と批判された様子を伝えている。さらに、過去に原発の検査漏れを起こしていた点や、2007年の新潟県中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発の事故では、放射性物質漏れに関する正確な情報提供が遅れたことで多くの非難を浴びたことを挙げ、「今回、東電の対応は多くの日本人の信頼を失うはめになった」と結んだ。
英フィナンシャルタイムズ紙電子版も3月20日の社説で、東電を「原発当局となれ合いだった」と指弾。「今回(福島)の件が解決したら、日本政府は原発政策を再考する必要があるだろう。日本人はもう、『万事うまくいっている』という聞こえのいい言葉は信じないはずだ」とした。

抜粋終わり

ドイツ民間救援隊、帰国へ メルケル首相「日本の情報は矛盾している」

抜粋

ドイツでは、福島第一原発の爆発や火災などに関する日本政府の対応について、不信感を強調する報道が目立っている。
 被災地で救援活動を行っていた民間団体「フメディカ」の救援チーム5人は14日、急きょ帰国した。同機関の広報担当者シュテフェン・リヒター氏は地元メディアに対し、「日本政府は事実を隠蔽し、過小評価している。チェルノブイリ(原発事故)を思い出させる」と早期帰国の理由を語った。メルケル首相も記者会見で「日本からの情報は矛盾している」と繰り返した。

抜粋終わり。

ドイツは不信を抱き、事故後、たった3日で救助隊を引き上げてしまった。原発事故が大変重大になりうるという認識は欧米専門家は事故直後から訴えていた。BBC, CNNをご覧になっていた方ならご記憶のはずだ。冷却水が循環しなくなると最悪の場合、どうなるかは専門家ならたやすく見通せることだったのだろう。世界が固唾をのんで、詳細な情報を待ち、知恵も資材も惜しみなくかそうとしている最中、東電と政府のぬかに釘のような対応、あるいは記者クラブだけへの不十分な情報提供は大いに海外の信用を失いひんしゅくを買った。

BBC, CNNを見ていると、水蒸気爆発のあった直後からレベル6、下手をすると7になりかねない深刻な事態であるので、早め、早めの対応をすべきということと、率直な情報開示を訴えていた。ともかく情報が足りないと嘆いていた。

それが、3月18日ごろから、論調が替わる。「日本はそういっているので、そうかもしれない。ともかく情報がない。しかし、私達はこう考える。」と、日本の発表に対して外交的になりはじめる。つまり、あれこれ言うのをあきらめたのだな。完全な信用の失墜。悲しかった。

今ごろ、海外メディアを対象に英語で記者会見を開いているが、とても少ない記者達。質問するのは日本人。この意味する所は、海外はもはや日本の記者会見を重要ではないと判断しているのだろう。失った信用は大きいぞ。目に見えない原発事故の2次災害になるだろう。

海外の同情とお悔やみが、やがて怒りに変わらぬよう、国民の被害を細小にするよう、誠実な情報公開、事故の可視化をお願いしたい。遅きに失した感はあれど。


3月23日発表。3月12日から14日、事故直後の中性子線計測見落とし。読売。

東京電力は23日、東電福島第一原発の原子炉建屋の約1・5キロ・メートル西にある正門付近で、これまでに2回だけ計測されたとしていた中性子線が、12~14日に計13回検出されていた、と発表した。
観測データの計算ミスで見落としていたという。

この重大な情報を今ごろ出されたってねぇ。。。。

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Author:ドクトル硝子
2007年よりスウェーデンで働いています。趣味はカーリングとウインドサーフィン、そして旅。のんびり、まっすぐ、仲良く生きるのが好きです。Lagomとはスウェーデン語で”程よい加減””中庸”な感じ。程よい生き方ってなんでしょう?
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