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クリス先生のあたたかい心遣い

今日、息子の小学校で、息子のクラスが中心となり日本支援の寄付を募る活動が行なわれました。

発端は担任クリス先生からの手紙でした。クリス先生は若いイギリス人で長い髪を後ろに束ね、ヒゲはモジャモジャの男の先生。主要教科の他に劇やキャンプ、社会見学などの自由活動も率先して指導される野性的で楽しい先生です。でも宿題はそんなに多くなく、こんなんで大丈夫かな、と時に不安になる緩さを感じたりもしていたのですが。

4月4日のメール

「はじめに、この度の日本の大災害に哀悼の意を表します。どれだけ、みなさんに大変なことになるか想像もできません。息子さんはこのニュースに大変なショックを受け、動揺しているように思えます。帰ったらどんなことが待ち受けているかと思い、大変、不安なようです。授業にも身が入らないようです。そこで、彼に他のことで気持ちを紛らわせることができるように読書大会に加えて、彼を中心に日本支援の募金活動に参加させてはどうかと思います。もちろん、私にも解決法があるわけではありませんが、この状況をお知りおきいただきたいと思います。」

私達はとても驚きました。というのは、息子はニュースに触れても、あまり感情を表に出さず、いつも通りに見えていたからです。学校で不安を訴えていたなんて。そして、息子が不安を訴えれる先生であったことに、そして私達に伝えてくれたことに、とても嬉しく、ありがたく思いました。

その晩、ゆっくり探りを入れると、涙ぐむ息子の口から少しづつ不安を流し出すことができ、どうやら、リラックスさせることができました。こんなにため込んでいたなんて、全然気がつかなかった。内面がいつまでも子どもだと思っていたら、ちゃんと成長していたようです。

そして、募金活動の方はクリス先生が素早く、校長の許可を得て、手はずを整え、クラスのみんなに家庭科で習ったクッキーやらマフィンやらを用意してもらい、本日バザーとなりました。全校生徒が手作りのお菓子を買ってくれ、大成功に終わりました。
help japan


スウェーデン人はもちろん、世界各国からの子弟が募金をしてくれました。そして、この活動を通じて、息子は励まされ、落ち着いたようです。もちろん、親である私達も大変、励まされ、感激しました。

マニュアルにはないであろう、クリス先生の心遣い、そして迅速に柔軟に対応してくれた学校、クラスメートとそのご両親達。座学は日本より多少ぬるかろうと、この5年間はとても大事なことを学んできたように思います。親も同様に。教育について改めて考えさせられました。


今日は素晴らしい天気でした。ストックホルムもどうやら春です。
教会のクロッカス隣の公園のクロッカス



ほんの少しばかりですが、被災者の皆さまのお役に立つことを祈ります。

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No title

志村さんのページからやってきました

今何をできるかを
肩ひじ張らずに考え実行する

それが自然に行われている様子に
胸を打たれます

Re: No title

はじめまして、コメントありがとうございます。始めは息子の慰めが動機の一つだったようなのですが、どうも、民主主義というのはこういう営みが沸き上がる土壌があることなのかな、という気がしてきました。この学校のみならず、スウェのラッパーが自主的に募金活動をしてくれたり、自主的な募金運動がみられました。
 これまでも国粋主義政党が議席を得た際には17歳のfacebookでの呼びかけで翌日には移民排除主義に対する大抗議集会が自然発生しました。その他、種々のデモやアピールがよく行なわれ、マスコミもきちんと報道します。各々が考え、それを行動に移しやすい風土があるとかんじます。これが民主主義がうまく機能することにつながるのでしょう。
 ひるがえって、日本では民主主義のハードはもらったが、政府、財界はもちろんのこと、一般の人々も未だに理念を理解しないままきてしまったように思います。デモで言いがかりじみたことで逮捕されたり、デモが報道されない国は民主主義国家とはいえませんね。

No title

こういう事があると、救われるような気持ちになります。

日本だったら

ドクトル硝子さま、

本当に素晴らしい対応ですね。
これを読みました時、逆に日本でこの様な事が起きた時、先生、学校の対応はどうだろうかと、頭の中を過りました。

こんな事を思ってしまう自分が悲しいですが・・・

Re: No title

> こういう事があると、救われるような気持ちになります。

いい学校でしょう?日本の学校はどうなのかなぁ?柔軟性は低いと思う。

Re: 日本だったら

> 本当に素晴らしい対応ですね。
> これを読みました時、逆に日本でこの様な事が起きた時、先生、学校の対応はどうだろうかと、頭の中を過りました。

うちの子の学校は公立学校なのですが、先生の自由裁量がとても広いです。ある時は社会見学に博物館へいき、ある時は公園に行き、ある時はチェスへ参戦しetc。この度の件も担任の対応もさることながら、校長の迅速で柔軟な対応と理解は素晴らしいと感じました。西側ヨーロッパでは、良いと思ったことに対する個々人のアクションを起こしやすいし、社会の理解や寛容度が高いと感じませんか?
プロフィール

ドクトル硝子

Author:ドクトル硝子
2007年よりスウェーデンで働いています。趣味はカーリングとウインドサーフィン、そして旅。のんびり、まっすぐ、仲良く生きるのが好きです。Lagomとはスウェーデン語で”程よい加減””中庸”な感じ。程よい生き方ってなんでしょう?
Välkommen hos Doktor Glass blog. Jag är japansk som jobbar i Sverige. Jag skulle kunna skriva om japansk ämne på svenska. Jag letar efter ett lagom liv. Jag gillar mycket om glass (o^。^o).

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